新卒エンジニアの離職が発生。現場の受け入れ姿勢も消極的に

もともと、新卒採用の選考フローは総合職と同じく面接のみにしていて、もっとも大切にしていたのはカルチャーフィットです。新卒はポテンシャル採用ということもあり、技術力についてはエントリーシートや面接で確認するに留まっていました。

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ただ、そうすると入社後の育成では会社の事業・サービスについての説明と技術指導の両方を行う必要があるので、現場の負担が大きくなってしまいます。

近年、業務の技術レベルに追いつけない新入社員へのサポートがしきれず、離職につながってしまう事案がいくつか発生してしまったんです。そうなると、現場では新卒採用を受け入れづらい雰囲気が出てきまして……。

離職を防ぐには、新卒においても最低限のプログラミング素養を持った人材を採用し、技術力のベースラインを定めなくてはいけないという危機感が生まれました。そこで、コーディング試験導入を検討し始めたという流れです。

最初は自分たちで試験問題を作成するつもりでした。しかし、作成から採点、評価までのプロセス設計、それができる上級エンジニアのリソース確保も大変で、試験ツールを活用する方向にシフトしましたね。

HireRooを知ったきっかけは、ツールを探し始めたタイミングでたまたまプレスリリースを見かけたことです。問題が豊富で、自動で採点・偏差値化までできる機能に惹かれました。まずは試験を導入してみようという意識が強かったので、決断は速かったです。

プログラミング素養の確認と候補者の深掘りが同時にできる

導入後は、最終面接の前にコーディング試験を入れています。

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そこまでの面接を通して聞いてきた経験や予想されるレベル感を、試験を通して最終確認する目的ですね。

試験では全員共通のアルゴリズム形式の問題を出しています。先ほども言ったように、僕らが確認したいのは最低限のプログラミング素養なので、そこまで難しいものにはしていません。

ただ、一定の技術力を確認する中で候補者のコーディングのクセや傾向も見たくて、難しくはないけれど、ある程度ボリュームのある、簡単すぎない設問を選んでいますね。たとえば、if文ひとつ取っても遠回りな書き方をする人もいれば、素直に書く人もいます。こうした性質の差は大切な判断材料になるので、見るべきポイントです。

提出された解答には必ず最終面接の面接官が技術レビューを行い、試験について直接話すことにしています。

選んだ言語やかかった時間を見ながら得意・不得意を確認したり、興味のある技術領域について会話したりすることで、候補者に対する理解が深められるんです。

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採用試験のレビューは受験した本人たちからも驚かれます。試験を受けたあとは合否を伝えるだけで終わり、という会社も多いので。しかし、僕らとしては彼らがどんなエンジニアになりたくて、どういう方向に進みたいのかをしっかり把握したいんです。その希望が弊社で叶えられるのかどうかを吟味することがミスマッチ防止につながるので、ここの深掘りは双方にとって重要だと考えています。

候補者からは「しっかりレビューをもらえるのは嬉しい」という声もあり、採用CXを向上できているのも導入効果のひとつですね。

内定者のパフォーマンス発揮により現場の認識も変化

目的だった最低限の技術力担保は、現時点では達成していると考えています。HireRoo導入後の”一期生”にあたる、2023年度新卒3名の内定者インターンでは、「期待以上に成果を出してくれた」というフィードバックを受け入れ先の部長たちからもらえています。

技術面は問題なく、自ら調べて実装する意欲の高さも窺えたそうです。今後、入社後のパフォーマンスを見ていく必要はありますが、既に導入の効果は発揮されているのではないかなと思います。

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また、実際に基礎スキルを持って活躍した内定者を見たことで、新卒受け入れに消極的だった現場の認識が徐々に変わってきています。

持続的な組織作りのためには後進の育成は重要です。積極的に新卒社員を受け入れることで教育ナレッジを溜め、サイクルを回すことが組織の成長につながります。そういった組織変革の一助にもなっていると思うと、やはり導入してよかったという思いが強いですね。

ゆくゆくは社内エンジニアのスキル評価にも活用したいと考えています。

じつは一度、新卒1〜3年目くらいの若手社員にHireRooの試験を受けてもらったことがあるんです。その結果、スコアが良くなかったり時間切れになったりする人、また、最初の1問で悩んでしまい他の問題にまったく手をつけられないという人もいました。一度の試験で技術力や問題対処能力が浮き彫りとなったんですね。

メンバーの技術力を把握することで、それぞれに適切なサポート、育成方針が導き出せます。とくに若手メンバーの成長環境を作る上で役立つのかなと。

ただ、試験を受ける社員のメンタル的なフォローは必要ですし、問題設計もしっかり検討しないといけません。そこは担当の方と相談させてもらいながら、活用の幅を広げていきたいですね。

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