
技術力の担保による母集団拡大と、実務に即したエンジニア力の見極めを実現
- 技術試験を内製しており、試験準備や内容のアップデートでCTOとリードエンジニアの工数が逼迫。母集団を絞らざるを得なかった
- 事前の書類選考基準を緩和し、カジュアル面談の進行数は導入前比191%に。母集団が拡大
- 書類だけでは判断できない未経験者のポテンシャルを見出せるように
- システムデザイン形式の設問活用で、実務に近いディスカッションが可能となり見極めの質と効率が向上
CTOとリードエンジニアの選考コストが膨大に
導入前の課題は、私とリードエンジニアにかかる膨大な選考コストでした。元々は技術面接における試験を内製していたので、募集ポジションや採用要件が変わるたびに内容をアップデートする作業にかなり体力を使っていました。
さらに、書類選考においても一人ひとりしっかり見極めようとすると時間がかかります。1人面接に進めるにあたって書類の確認や面接準備で1時間ほどはかかっていました。現場のリードエンジニアには、本当はより開発に時間を割いてほしいので機械的にスクリーニングできないかと思ったのもツール導入を考えるきっかけでした。

HireRooに決めたのは、技術力の見極めに必要な設問や機能を最も網羅していると感じたためです。導入後は内製コストが無くなり、客観的に技術力を判断できるようになったため、選考フローを大幅に効率化できています。
書類選考の基準緩和で通過率は191%に。確かな技術力担保で母集団を拡大
大きな効果だと感じているのは、事前の書類選考基準をある程度緩められるようになったことです。以前であれば、書類上の職務経歴でお見送りにしていたような方でも、後工程でHireRooによる技術力を担保できるという安心感があるので、「まずは一度会って話してみよう」という判断ができるようになりました。
実際に、未経験層の方にオファーを出した事例もあります。弊社が扱う医療関連のバックグラウンドはあるもののエンジニアとしての業務経験がない方でしたが、HireRooの試験結果でポテンシャルがあると判断できました。
この効果は数字にも顕著に表れています。書類選考後のカジュアル面談に進んだ人数は導入前との比較で191%へと増え、そこから技術選考に進んだ人数も185%に達しています。HireRooを前提とすることで選考工程の前段階で間口を広げ、母集団を拡大することで、今までならスクリーニング対象となっていたかもしれない優秀な層にリーチできるようになりました。
さらに同期間の内定承諾数は1件から5件に増えており、弊社とマッチする方を正確に見極めることもできています。母集団を増やしながら、選考の質は上がっている。嬉しい効果です。

技術ディスカッションで、知識量だけでないエンジニア力を深掘り
実際の試験では主にシステムデザイン形式の設問を出しています。例えば「1日あたり1000万リクエストの負荷が発生するシステム」という具体的な要件に対し、候補者が描いたアーキテクチャを起点にディスカッションをしていきます。
「なぜデータベースの増設を選び、キャッシュサーバーを配置しなかったのか?」「全文検索の書き込み集中による弱点にはどう備えるか?」といった現場のミーティングと同じレベルの質問をしながら、設計の意図や判断基準を深掘りします。
この中で見ているのは、単なる知識量だけではなく想定外の要件を投げかけた時の対応です。例えば 「(あなたの選択とは異なるパターンの)こういう処理をする場合はどのように組み込むか」といった、少し答えにくいような質問もします。
候補者がまだ知らないことや想定外の論点が出てきた時に、これまでの考え方を捨てきれずに議論が続いてしまうと、実務での議論もスムーズにいかないことが想定できます。反対に、「その技術について詳しくなかったのですが、確かにそちらのほうがメリットがありそうなのでこう変えて組み込みたい」というように、フラットにその場で判断してより良い解を導こうとする。そんな知的誠実さのあるエンジニアが、AI時代でも自走して学びを深められると考えています。

今後は、生成AIの普及に対応した活用や、より組織全体で採用に関わる体制を強化していきたいと考えています。
HireRooによって生まれたゆとりを活用し、チーム面談などの新しい施策を導入することで、技術力だけでなく、組織の多様性と当事者意識を高める本質的な選考フローへブラッシュアップしていきたいですね。
株式会社ispecが感じた導入利点まとめ

- 確実な技術力担保により、母集団の拡大とポテンシャル層のフックアップを実現
- システムデザイン形式の活用により、技術力を深掘りするディスカッションが可能に
- 知的誠実さを含めたエンジニア素養の見極めを実現