EMの工数を大幅削減。候補者の技術スキルと選考の志向を可視化
導入前の課題は、現場のエンジニアリングマネージャー(EM)にかかる膨大な選考コストでした。以前は全ての応募書類をEMが確認することで技術スキルを事前に見極めており、選考時間は年間で合計800時間近くに達していました。本来は事業成長のために使うべき時間が選考に圧迫されているのは、課題に感じていました。
そこでHireRooを導入し、書類選考の前、一番最初にコーディング試験を入れることに。候補者の技術スキルを可視化してスクリーニングすることで、EMが確認すべき応募書類の数を劇的に削減できました。2023年は全応募者約160名分の書類を確認していましたが、2025年には応募者約150名のところ、確認した書類は約60件。2023年と比較して約4割も減らすことができたんです。
もう一つ大きな変化として、候補者の志向や温度感がより見えやすくなった点があります。コーディング試験というステップを設けたことで、選考プロセスに進む前の段階で、ご自身の希望や状況に応じて進むかどうかをご判断いただくケースも見られるようになりました。
多くの方にご応募いただくなかで、応募時点での志向や関心度にはさまざまな背景があることも感じています。
こうした中で、コーディング試験を通じて弊社の選考内容や期待値を事前にご理解いただけるようになり、結果として志向の近い方とのマッチング精度が高まりました。その分、一人ひとりの候補者の方とより丁寧に向き合えるようになったと感じています。
数値を俯瞰してみても、EMが書類を見る件数は減っているのに、書類通過数は2023年の12件から2025年には20件へと1.6倍に増えている。現場にとっても非常に大きな成果だと思っています。
現場EMへの負荷は一切なくスムーズに導入完了
導入に至った理由がもう一つあります。HireRoo担当者から他社事例として「書類からは見えなくても、コードを書いていただいたら抜群に優秀な成果を出す”金の卵”のような方が埋もれていた」という話※を聞き、心当たりがあったんです。私自身、ドキュメントを書くのは苦手でも、技術力は抜群の優秀なエンジニアを何名か見てきました。
そういう層の取りこぼしを避けるためにも技術力を判断する機会は必要だと意識が変わってきました。コーディング試験を導入する企業が国内で増えてきているという状況も後押しになりましたね。
運用面で、現場に負荷を一切かけずに導入できたのも良かったです。書類を渡す前のスクリーニングとしての導入なので、EMは直接ツールに触れる必要がなく、既存の選考フロー自体には影響がない。おかげでスムーズに導入できましたね。
現場コストの話で言うと、人事側の工数削減にも貢献しています。以前は、合否判断の理由についてEMと人事の間で細かくディスカッションし、それをエージェントさんにフィードバックするというやり取りが発生していたんです。でも今は、客観的なスコアに基づいて人事も納得しやすい形で判断できるので、コミュニケーションコストが大幅に削減されました。
手厚いサポートで問題設計も簡単に。技術力の担保を達成
試験は基礎的な技術力を問う設問で構成しています。HireRooのサポートが非常に手厚くて、こちらの要件を伝えるだけで最適な問題を組み合わせて提案してもらえました。
最初のうちはスコアで落とすことはせず、10名程度の候補者に受けてもらうことで問題の難易度を確認し、しきい値を設定していきました。本当にたまたまですが、最初の3名で0点が続いたときは不安になりましたね(笑)。問題設計のタイミングでほぼ負荷をかけずスタートできて、今では基礎的な技術力を担保するのにしっかり機能しているのでありがたいですね。
今後は、生成AIの普及に対応した「不審度判定機能」も気になっています。AI時代において、真の技術力を精緻に見極めていく必要があるので、非常に役立つ機能だと思いますね。技術スキル、会社へのコミット意欲の高い人を見極め、時間をかけるべき箇所に時間をかける本質的な選考フローにブラッシュアップしていきたいですね。
株式会社グリーが感じた導入利点まとめ
- EMの選考工数を劇的に削減し、事業成長に充てる時間を創出
- 志望度の高い”本気”の候補者の可視化
- 客観的な技術指標により、人事・現場間のコミュニケーションを効率化
- 既存の選考フローを変えず、現場に学習コストを一切かけないスムーズな導入