試験導入にかけるリソース不足。評価の仕組みにも課題が
僕は昨年入社してCTOという立場になったんですが、その時点のエンジニア採用では、一部の採用ポジションでの技術試験しか行っていませんでした。
そもそも、弊社はソフトウェアエンジニアをフロントエンドやバックエンドといった役割では縛っておらず、フロントからインフラ、運用までを横断的に捉え、課題に応じた適切なエリアで解決するという考え方を大事にしています。ですので、それぞれのエンジニアに得意領域こそあるものの、明確に分業した職能ごとの募集はしていません。
その中で試験を出していたのはバックエンド領域を得意とするポジション向けのものだけでした。フロントエンドやクラウドインフラストラクチャなどのスキルは口頭試問で聞いていた形だったんです。

試験を0から作ろうとすると、問題作成と評価軸の設定という2段階のハードルがあるじゃないですか。そこに割けるリソースもなくて、なかなか導入が進まなかった。そんな状況だと、やはり技術的なミスマッチも一部発生していました。
もう一つの課題として、実施した課題の提出物や評価の内容が何も残っていなかったんですよね。候補者のGitHubのプライベートリポジトリに招待してもらい、その中でレビューする形式だったので、会社として記録は残らなくて。そうすると評価の一貫性が保たれない。この仕組みをどうにかしないといけないなと思っていました。
そんな中で試験ツールを探していて、たまたまCoral Capitalの投資先企業が集うSlackでHireRooの名前を見つけたんです。
まずはツールを導入してみて、ちゃんと運用できるか試したいという気持ちだったので、基本機能が揃い、UIもシンプル、且つ料金に納得感もあるので良さそうだなと。解答過程が動画で残ったり、ライブコーディング機能があったりするのもおもしろいですし。そこまで迷わず決めました。
気に入ったのは試験作成のシンプル設計。どんな候補者にも対応可能
現在の選考では、基本的にはカジュアル面談のあと、選考段階のいちばん最初にコーディング試験を受けていただくことが多いです。

まず何よりもHireRooを利用した選考プロセスを運用に載せたかったので、まずは試験作成は僕が行い、EMに目を通してもらってから利用を開始しました。問題を選ぶだけというシンプルな設計で簡単に試験が作れるので使い勝手は良いですね。
基本的には求人の主領域ごとに内容は変えています。ただ、ソフトウェアエンジニアとして必要不可欠なスキルであるアルゴリズム、計算量への意識を測る設問は概ね全ポジション共通で出しています。
稀に、そのときの募集要項には合うものはないけれど、選考中に期待値をすり合わせる過程でJD(ジョブ・ディスクリプション)を固めていきたいという人がいる場合は、個人に合わせて試験を発行することもあります。どんな候補者にも柔軟に対応することができるものいいですね。
評価段階では、提出物に対して少なくとも2名以上で技術レビューを行います。各課題に設定した評価指標に沿ってコメントを記入し、評価者同士で意見が割れたらディスカッション、という流れです。

便利なのは、評価指標の設定も機能として備わっている点。予め評価指標を登録しておけば、試験ごとに選んで設定できます。個人評価でもディスカッションでも、評価に一定の方向性と一貫性を持たせられると感じています。

問題の難易度はそこまで高くないものにしており、基本的なスキルレベルを確認する目的が強いです。
導入まで2週間。スピード感と手厚いサポートに助けられた
いまのところ、HireRooを受けて採用に至ったのは2名です。ミスマッチも見受けられませんね。一定のスキルを担保できているという安心感はかなり大きいです。

そもそもの課題が試験導入のリソース不足だったので、そこのコストをほぼ発生させずに済んだことの価値は計り知れないです。自社で試験を作ろうと思ったら1〜2カ月かかってもおかしくないはずなので。
HireRooは最初の打ち合わせから実際に候補者に出すまで、たったの2週間くらいだったんですよね。
その間ハイヤールー代表の葛岡さんが受験者の役をやってくれて、運用フローも一緒に考えてくれました。このスピード感とサポートの手厚さは間違いなくHireRooの強みだなと思います。
あとは、これまでカミナシができていなかった、試験結果を会社に残せるという点も利点だと思います。
技術レビュー機能があるので、結果だけでなく我々の評価コメントまで残しておけます。

評価の際は、試験の正答率そのものより、候補者のコードから見える思考プロセスや設計意図を重視しているので、そこが見極められる技術レビュー機能が備わっていること自体ありがたいです。ログを残すことで評価軸の安定にもつながると思っています。さらに入社後のパフォーマンス評価にも活用できる。ハイヤーリングマネージャーやEMにとって非常に役立つ情報源となっていますね。
今後は、評価者となるメンバーのスキルアップにも活用したいと考えています。HireRooなら候補者と直接会話せず評価でき、面接と違って一人に判断が依存しない。評価自体に慣れていない人にとって、ひとつの型として学習する機会になるのではないかなと。
弊社の等級要件には「採用貢献」という項目があります。
いまはCTOとEMを中心に採用活動を担っていますが、いずれIC(Individual Contributor)のメンバーにも多く携わってほしいので、引き続き使っていきたいですね。
